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2018年11月17日
革命前夜
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オルガニストの単行本初版(文庫本改訂の前)が読みたくて堪らなくなった

また桜の国での先にある時代
マヤマが咬んでしまったそれは
異邦人としてであるから、割合近寄り易く書いている

DDR当地の作家が写した小説だって探せばあるのだろうけど
恐らく良く書けていて
大分違うのだらうな
[ 投稿者:Reimi AYADA at 13:28 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

夏の祈りは
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こういう作りの世代小説は初めてだ
2話目終わりで戸惑って初めから読み直した

あたしになスポーツの精神、勝利の精神がないので
たぶん、わかっていない
面白かった
[ 投稿者:Reimi AYADA at 13:19 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

雨の塔
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ダ・ヴィンチでセレモニー黒真珠を読んだのが初めてだった
書き口が面白くて本を買って
花宵道中と白蝶花は続けて読んだ
昔書き物ホームページをぐるぐるしていたあたしには面白かったけど
作者の世界に惹かれたわけじゃなかったので広げなかった

これは閉じた世界のぼんやりした色調なのに
感触が強い物語だった
谷村志穂の海猫もこんな感じだったけど(特に母ちゃんの結婚生活と娘の恋のあたり)

装置は完璧に施されて
作者が知っているであろう見取り図が覗きたくなる

おじょうさんたちを見分けにくく書き分けて
あの世代独自の傲慢な気高さと
精神的な自己主義をキチッと書き込んで
でもキナジウムではない

紫煙の匂いもバナナマフィンも輪郭を失って曖昧で
だけどこの装置は魅力的だ

昭和の少女漫画には切り取られていた気がする
叙情というか、語らざるが思春期にしかない共犯の共鳴みたいな
死んでしまいたい、曖昧なあれ
[ 投稿者:Reimi AYADA at 13:03 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

野良女
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裏デイジーラックふう(ふう、である)の女たちが
山田詠美ふう(ふう、である)の切り取りで

書き取られたものに特別なことは少しもなくて
立ち位置違いのバリエーションを無数にある女たちは向こう側でもわかるのだ
(をのこたちは生涯の転機バリエーションが少ないなぁ)
あの三十才付近で罹患るシンドローム的な時期を過ぎたからかもしれないけど

宮木あやこ氏の女たちを書く『肯』は東村アキコ氏の居るところに似ている
てゆーか、同じ駅前の軒違いの飲み屋のやうだ
スナックでもバーでもないけど
「ママ」が店の中に居る時くらいは内包してくれる
ジェーンスー女史も軒並びに居そうね

でもって宮木氏の本はまとめて手に入りにくい
ちまちま探す
[ 投稿者:Reimi AYADA at 12:48 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

江ノ島西浦写真館
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組み立ての安心感と共に
作家という強さを感じる

映画もアニメも漫画も
作者や監督の情報を伝えるためにたくさんのモノを必要とする
技量や手先だけじゃない
そこにあるだけの小物やこの世に存在しないありふれた風景

作家は文字で超越する

説明過多なドラマや説明過剰なアニメが目にさわる
このところ
ラストも止めていた息を吐くだけで楽になる

この作品は三上印で選んだ
ひと時を楽しませてくれる
あたしが望んだのはそれだ
[ 投稿者:Reimi AYADA at 12:38 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2018年10月06日
また、桜の国で
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半分ほど読み進めて、残りを読むタイミングを図っていた
先の二冊に続けて開いたものの想定よりも時間を要した

文字数や頁数、文章量じゃなくて
知識にある人名地名
そして知っている歴史の潮流
情報量を咀嚼していくと
読み易さ故に心がへばってくるから
(プラハの春もそうだったな)

耳で追った物語が別の形で眼前に繰り広げられて仕舞う
半藤一利氏のやうな中から発するものとは異なる
あたしの知らなかった日本の欠片

骨太な作品

これは(妙な言い方になるけど)
読むべき本ではない
読んでおくべき本でもない
そろそろ近世の歴史認識が固定されていく
個人の中にある情報と知識と思想とアイデンティティのために
触れておいて構わない作品だ

良い時代に、生まれた
青春アドベンチャーを聴いていて良かった
ミュージカルを観ていて良かった
良い本に行き逢えて良かった

今月も本代で苦しいなぁ


[ 投稿者:Reimi AYADA at 23:58 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

これは経費で落ちません!4
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安定して面白い

沙名子の秩序不安が以前より増しており
それを作者がもうひとつの題としているのがわかる
そして今回、締めないことに決めたのか
散ったままの流れが多く、先が気になる

青木氏の書くキャラクター達、各キャラクターへの心情や行動、会話には
妙にリアリティーがある
沢山の視点を抱えているというよりは
いくつかの他者の観点を記録しておき捏ねて出しているような

棚に挿してなかったのを出してもらって良かったわ

[ 投稿者:Reimi AYADA at 18:54 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

ビブリア古書堂の事件手帳
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安定の三上設定構成

しかしこのシリーズは読み直さないタイプの作品なので
(七巻を読んでないと思ってタブらせた)
登場人物や関連の記憶が薄い

本が仕事ならばこんなに関わり合うかっていうとそうじゃないからなー

扉子ちゃんに若干の気味悪さを感じたのは何故なのか
[ 投稿者:Reimi AYADA at 18:47 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2018年09月28日
銀橋
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男役に対する作者の混沌
娘役に対する作者の技量
それが
たうたうヅカ同人作品になってしまった…

書きたいことへの言葉が多すぎて大過ぎてになるのは、相変わらずだけど
組子達の一言は過剰過ぎる

仕舞いへの疾走は天使や白薔薇と変わらない
あの頃より少し技術がついただけにも見えるけど
好む言い回しも特段増えていない
このところ宝塚という装置によって支えられているけども
この人は本当のところこの先本質のところ何が書けるだらうか

マッサージシーンの会話あたりでフッとあちらから醒めて目を上げてしまった
作者こそ、レオンたりたかったろうと透けて

待っていたから、あたしは淋しい


[ 投稿者:Reimi AYADA at 23:40 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2018年09月26日
カムパネルラ(原作)
聴いてから読むか読んでから聴くか迷って
買ってしまって広げたら止まらなくなった

青春アドベンチャー版とは感触の異なる
よく組み立てられているのに、粗っぽい印象は
レッドレインやオルガニストの薫り
いやー、SFならではの前提にある気色悪さが陶器の表面のようにさらさらと入ってくる

『宮澤』賢治とは相性が良くないために銀河鉄道の夜は一度しか読んだことがない(映画も一度見たかどうか)
それも活版の文字を拾い上げている印象しかない
後はどこかの高校の舞台

差し込まれる原作がどのくらいなのかわからないまま、混乱しつつ読み進めたけど
これ、宮沢賢治フリークはどう受け止めるのか喋っているのを聞きたい

原作終いのエピソードは好きじゃない
でもよくある、よくあるのが好きじゃない

風野又三郎の中の人、全般台詞が上手くないのが引っ掛かるんだよな
[ 投稿者:Reimi AYADA at 22:57 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2018年09月09日
海と新宿
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山岸バレエ漫画で差し込まれるタイトルしか知らないまでも

懐かしのホワイトハート文庫系(コバルトじゃない)感のある流れ
何故か中学の図書館にあったいちごを思い出した

「大人」が思春期の少女である読者達を慈しんで編んでくれた世界
[ 投稿者:Reimi AYADA at 03:59 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]

2018年05月14日
水になった村
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積ん読にしていたもの、読了

大西氏が年月を追って記している
村の様子=ジジババの生活
キラキラして、ゆっくり色褪せるにつれ
胸が苦しくなっていく

歴史になれば、郷土史の一行に過ぎない
体温の、血の通った記録


その欠片の更に欠片のような影をあたしも知っている
祖母の兄妹らの親類と山に行って山菜採ってきのこ採って
寄り集まった写真が、実家のどこかにある

生家の辺りまで連れていって貰ったのはもう一回りばか前だ
父だって、祖母ほどにきのこの見分けは出来ない
彼も脚を痛めて
やがて山に行かなくなる
今だってあたしは一人で歩けやしないだらう

かえりたい
[ 投稿者:Reimi AYADA at 23:27 | 小説読本 | コメント(0) | トラックバック(0) ]